元旦那とは真逆の彼。デートの行き先や、そこで何を食べるか、何をするか、全てを決めてくれました。私はそれを「男らしさ」や「決断力」と捉え、理想の人に出会えたことに興奮していたのかもしれません。
そして、私がそんな風に思いながら彼を見ていたこと、彼はきっと気づいていました。私は彼が話す、若いころの喧嘩話が好きでした。「入れ墨は弱い男が入れるもの」と言い放つ彼のことが好きでした。
彼には奥歯がありません。歯茎から上の部分が4本ありません。歯をくいしばった状態で、竹刀をフルスイングされると歯が吹っ飛ぶらしいです。過去にそんな経験をしてる彼のこともなぜか誇らしく思っていました。
ねぇ、あなたは私をだましているのですか?
とてもそんな悪だったようには見えないんです。私が好む男性のタイプを演じているだけですか。