【体験談】ラポール形成とは?反抗的な部下と信頼関係を築く方法

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こんにちは。凸凹シングルマザーのaumです。

組織の中でチームを率いるリーダーのみなさん、毎日お仕事お疲れ様です。
コロナ禍以降特に強く感じること。最近の若い子は「転職当たり前」思考。デジタル化が一気に進んだことで特にSE系の子に多い思考だと思います。

せっかく仕事を覚えてもらったのにすぐ転職されては困ります。

そこで、反抗的でモチベーションの低い部下と1年間じっくり向き合い、今では「このチームで良かったです!」と言ってもらえるまでになった「部下との信頼関係形成方法」をお伝えします。

こむ

信頼関係形成のことを「ラポール」って言うんだよね

ママ

1年丁寧に接すればうまくいくことが分かったわ

<この記事で分かること>
ネガティブで反抗的な部下をポジティブで協力的に変身させる方法

目次

はじめに ネガティブで反抗的な部下のこと

33歳、男性、技術職(SE系)
考え方・話し方・態度・コミュニケーションの取り方・モチベーション、全てにおいて今までの部下とは違いました。

彼は今の会社に新卒で就職して10年以上になります。
10年かけて会社への信頼を失い、同じようにネガティブなメンバーとつるむことで、不平不満を正当化しているように見えました。

「僕が転職しないと思っていますか?そんな風に思っていることにビックリしますけど、今の時代」と言われたこともあります。

ネガティブで反抗的な部下をポジティブで協力的に変身させる方法

ネガティブで反抗的な部下に1年間、丁寧に接しました
「丁寧」とは、具体的に何をしたのかご説明します。

1.とにかく話を聞く
2.小さな疑問や質問にも必ず答える
3.人との違いを大袈裟に褒める
4.役割を明確にした上で期待する
5.どんな時も並走する
6.チームメンバーでいてくれることに感謝する

1.とにかく話を聞く

毎月2回、話をする時間をつくりました。

・面談 30分
・1on1ミーティング 1時間

面談は「上司の時間」です。私から部下に、年間目標に対する進捗の確認をします。

1on1ミーティングは「部下のための時間」です。日頃、部下が感じている仕事の課題や悩み、プライベートで知っておいてもらいたいことなどが話題にあがります。上司である私は傾聴を意識し、1時間のうち7割は部下に話をしてもらえるよう心がけます。。

とにかく部下と話をする時間を丁寧につくります。

2.小さな疑問や質問にも必ず答える

1on1ミーティングの中でも、日頃仕事をしている中でも、会社や業務に対する疑問や質問が多く出てきます。

例えば「なぜ残業時間は1分単位にならないんですか。なぜ15分単位なんですか。これは違法ではありませんか。」など。

法律と会社の規定に関わる質問です。私が気軽にこたえられる内容ではありません。
この場合は、その場での回答を一旦控え「今まで疑問に思わなかったけど、確かにその通りだね。一度確認させてね。」と伝えるだけにします。

その後、担当部署に確認し、1週間以内には部下へ答えを伝えます。
面倒だと思わず部下から疑問や質問が投げかけられる度に、このやりとりを丁寧に繰り返します

こむ

面倒な部下だね

ママ

反抗しているわけではなく「疑問」なのよ。今までの上司は皆、疑問を投げかけても調べてまでは答えてくれなかったみたい。

3.人との違いを大袈裟に褒める

完璧な人はいません。皆と同じだから正しい、皆とは違うから間違っているわけでもありません。

まずは上司である自分自信も「私は完璧ではない。私の考え方が全て正しくて、部下より優れているわけでもない。」と気づく必要があります。

それに気づいた上で、ネガティブで反抗的な部下と話をしてみてください。

自分の「凹」を埋めてくれる、部下の「自分にはない凸」を発見できるはずです

例えば、理系脳の彼は物事を論理的に考えます。相手の感情に寄り添えないこともあり、それを冷たく感じることも多いです。彼以外の部下は全員営業系なので、彼だけ突出して冷たく感じてしまいます。

ただ、この事実「あなたの言い方ね、少し寂しい思いをすることがあるよ」を伝えながらも
・論理的な思考だから、いつも最短で答えにたどり着くよね!
・こちらもオブラートに包まず、ストレートに言いたいこと言ってもいいよね!
・いつも冷静だからクレーム対応も平気だね!

こんな風に人と違う部分をポジティブに変換してみてください。変換してあげることで、凹が凸にもなるし、自分の凹を補ってくれることに気づきます

本人すら気づかないような長所を丁寧に探してあげてください。そして、褒めてあげてください。

4.役割を明確にした上で期待する

「徳はなくとも、徳あるごとくふるまえ」 Byシェイクスピア

とんでもない問題児も、行動を褒められ、「良い子だ!」と断言され良い評価を与えられると、評判通りになろうと努力する。「人からどう扱われるか」で行動も姿も変わる

反抗的でネガティブな部下に、お客様へ納品するパソコン設定を100台お願いしました。複雑な設定が必要なため、「これは他のメンバーではできない仕事です。あなたがいなければ受注もできない案件でした。納期までスケジュールがタイトですがなんとか間に合わせてください。」と伝えました。

彼は始めは1人で作業をしていましたが、途中で納期に間に合わないと分かったのでしょう。パソコンを机にズラッと並べチームメンバー3名に協力してもらい、4名で同時に設定作業を実施していました。「僕は期待されている、納期に間に合わせなければ」という思いからの行動であり、無事間に合いました。

さらに、納品したパソコンに不具合が生じた際は、率先してお客様宅を訪問し復旧に努めてくれました。

チームでは唯一のSE人材です。チームの中でどのようなことに期待できるか、丁寧に考えて説明してあげることが大事です

5.どんな時も並走する

今の時代、特に中小企業の管理職は、プレイングマネージャーとして活動していますよね。会社からは個人の売り上げ目標を与えられながら、マネジメントも求められる。

管理職は残業手当もつかず、やることばかり多くて疲弊してしまいますよね。個人に与えられた目標、チームに与えられた目標、どちらも達成しなければいけません。

それでもやるべきこと、優先順位は、上司に自分の頑張りをアピールして自分自身を良く見せることではありません。部下に並走して、部下に与えられたゴールを一緒に目指すことです。

良く「伴走」という言葉が使われますが、敢えて「並走」としています。

こむ

並走?伴走は聞いたことあるけど?

ママ

伴走なんて、おこがましいわ!

それは、先に記載したように「完璧な人はいない」からです。

伴走という言葉はもともとマラソンなどで走者とともに走ることを意味します。 「伴走者」という言葉から、パラ陸上の競技で視覚障がい者の選手とともに走る「ガイドランナー」をイメージする方も多いのではないでしょうか。

部下と同じゴールに向かう時は「並走」してください。上司である自分の方が偉いから、上手にできるから、だから部下の1歩先から手を差し伸べているなどと考えるのはおこがましいです。皆が凸凹なんです。部下には「寄り添ってくれる人がいる安心感」を与えてあげられれば十分なんです。

1歩前に出すぎないように、丁寧に並走してください。

6.チームメンバーでいてくれることに感謝する

「ありがとう」という言葉を言われて嬉しくない人はいないでしょう。
みなさんは日頃、部下に感謝の言葉を伝えていますか。

部下の長所を探すこと、部下の凹を凸に変換してあげることに比べたら随分簡単ですよね。

まずは意識して「ありがとう」をどんどん使ってみましょう。これを続けていると、どんな些細なことに対しても「ありがたい」と感じられるようになります。

「ありがとう」を伝えることで、確かにコミュニケーションが活性化して良好な人間関係を築けます。
ただ、みなさんはその先を目指しませんか

「ありがとう」を伝えることが重要なわけではなくて、常に「ありがたい」と感じられるようになることが重要なんです。

テクニックではなく、心で部下と繋がれるように、自分自信の心とも丁寧に向き合いましょう

こむ

途中で嫌にならない?

ママ

部下が良い方に変わっていく姿見れるなんて幸せよ

最後に、
上司と部下の間で大変なこともありますが、仲間がいるって楽しいし幸せなことですよね。

「手がかかる子ほどかわいぃ」と言われますが、まさにその通り。

反抗的でネガティブな部下、そんな子ほど一度心が繋がってしまえば離れることはないと思います。

育成ゲームだと思って気楽に参りましょう。

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